素材とテクニックの違う紫陽花のブローチ2種

紫陽花は古来より人気のある花です。紫陽花寺は複数あり、多くの観光客を集めます。また個人の庭にもよく植えられます。私の実家にもありました。毎年6月になるとこの花が気になって気になって仕方がありません。夏を代表する花の一つです。

20代の頃、友人がつけていた象牙の紫陽花のブローチがとても素敵でした。名のあるブランドのものでした。同じものを探しましたが、(もちろん友人の許可を取りました)限定品だったらしく、見つかりませんでした。

紫陽花への憧れと叶わなかった思い出が重なったのか、刺繍で作ってみようと思い立ちました。

以前、桜のブローチをビーズで作ったことがあり、同じように紫陽花も仕立ててみました。ビーズ刺繍した後、土台布から一花一花カットして組み合わせ、形にします。

ブルーに青紫の花を加え、なかなか風情が出せたと思います。ビーズがメインでキラキラ光ってとても綺麗です。夏にピッタリです。

さらにもう一つ、糸やスパングルがメインの、表情が違うものも作ってみました。

こちらは白のレーヨン糸と銀糸を組み合わせて所々にスパングルを混ぜ、パニというテクニックで、特殊なかぎ針を使うアリワークという刺繍で刺してあります。花びらの周りはカットワークをしてあります。やはり土台布からカットして花の形に組み立てます。青のビーズの紫陽花のブローチに比べ、かなり手が込んでいて、作るのには時間がかかりました。とてもシックで大人びた作品です。紫陽花にしては花が少ないので、もう一花二花加えようかと思います。糸とスパングルメインなので、驚くほど軽い仕上がりです。

同じ花がテーマなのに、全く別の表情を持つ作品が二つできました。こんなところも刺繍の醍醐味だと思います。紫陽花に限らず、季節の花をこれからも形にしていこうと思います。

最後までご覧いただいて、ありがとうございました。

 

 

作品やホームページに関するお問い合わせはこちらからお願いします。