イコン(聖画)モチーフの刺繍、とりかかります

ホームページ作成など、とりあえず一段落したので、ラフスケッチだけ描いて、保留にしていたイコン(聖画)モチーフの刺繍にとりかかりました。

小さなパーティバッグにする予定です。下の写真がラフスケッチです。ゴールドの金環は持ち手になります。

色は基本色を白と黒とゴールド、と決めています。ただ、表情を出すため、多少は他の色も混ぜていきます。

いつか使おうと秘蔵していた質の良い黒のケミカルレースを縁取りにします。素敵な立体感が出せると思います。

イコンは以前からチャレンジしたかったモチーフです。

動物なら毛並みや表情を刺した経験があり、それなりに自信もあるのですが、人間の顔は過去に1、2度しかありません。それもビーズでフラットに全面を刺しただけ。どんなテクニックが良いのか、私らしいのかずいぶん考えました。私らしさ、それが一番大切です。

よくインスタで、外国の方が刺繍糸で素敵なロングアンドショート、もしくはフリーのサテンステッチで人物の顔を刺してアップしています。

美しいし、同じようにさせる自信はありますが、重厚になりすぎる気がします。ラフスケッチのふんわり優しく暖かい雰囲気を出したいと思いました。

持っている材料で、人の顔に使えそうなものをピックアップしました。

まず、あんこ、なんて言いますが、頬や鼻、おでこなどを白の木綿糸で盛り上げ刺ししておきます。そして写真の、よってある糸の上の、筒状のむら染めのリボンでふわっとした感じに肉付けすることにしました。

リボンを顔の筋肉のように刺した後、白のシルクシフォン(これが皮膚になります)をかぶせ、輪郭を白のシルクレーヨン糸でチェーンステッチします。その後、シフォンを輪郭ギリギリにカットします。

そしてその上に下絵を描いた和紙をピンで留めて、目鼻立ちの位置を白い糸でまたチェーンステッチします。骨格になります。ステッチ後、和紙は破り捨てます。

裏はこんな感じです。リボンで刺しているのがわかりますね。

そしてさらに目鼻立ちや立体感を出したり、表情付けのためのビーズやスパンコール(フランス製です!)を刺して表情完成です。

まだまだ髪や衣装、背景やレースのあしらいなど、課題は山積みですが、とりあえず中心となる顔は刺せました。

私らしく刺せたと思います。これだけで、あっという間に半日かかってしまいましたが、不思議なことに、ネットや個展準備など目の回る忙しさなのに、刺繍をすると疲れが飛んでいくような気がします。

ランニングハイのようなものかな?とも思うのですが、ただ夢中になれることがあることに、感謝したいです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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