ペルシャンロイヤルキャッツとスモック刺繍とオートクチュール刺繍

春模様のテーブルクロスを出そうとしたら、クロスの下から刺繍を習い始めた頃に刺したスモック刺繍の習作が出てきました。

ペルシャ猫のフィギュリンに巻き付けてみます。素敵!

これはレッスンのためのものなので、ただの布切れ、何にすることもなくただ保管していました。

この何とも言えない質感が大好きで、とても興味深い刺繍の一つです。

こんなふうに関連本も購入して、いつか何か素敵なものを作ろう!と意気込んだのですが、まだ果たされていません。

。゚(゚´ω`゚)゚。

かわいいパーティバッグとかいいかな?

そして思い出したのはこれを刺繍した時の先生のお言葉。

『あなた、大丈夫かと思ったけど、ちゃんと理解していたのね。』です。

スモック刺繍なんて、目印の点から点をただ縫えばいいんだから理解も何もないのに、とその時は思いました。

この時のお教室は40人ほどで、何と成績表があり、私はいつも良い成績をいただいていたのに、どうして先生はそんなことおっしゃったんだろう?

今でも謎です。

ただ、直前に学んだ他の刺繍の時、先生のおっしゃることをわざと無視して、自分の考えを押し通したことが影響したのかもしれません。

今よりずっと若くて無知でしたので、仕方ないと先生は思われたのかな?

ほろ苦い思い出です。

そして、ペルシャ猫が花束のように抱えているのは初めてオートクチュール刺繍のいちテクニックのアリワークで作った小さなコサージュ。

これを見たある方が欲しいとおっしゃったので、その方のために別にほぼ同じデザインで作って、初めて販売しました。

とても喜んでいただいて、『他人が喜んでくれる幸せ』に初めて気づいた作品です。

同時に、初めてなので値段にとても困ったのですが、『私は安く買おうなんて思っていないわ。技術を安売りしちゃダメ!』と、とても高い値段で買ってくださったのです。

かっこいい!彼女の心意気にしびれました。

私もこんな大人の女性になりたいと心底思いました。

素敵で、大切な思い出です

最後にこの猫にまつわる思い出。

これはイギリスのロイヤルクラウンダービーの王様猫シリーズの一つ、ペルシャ。他に当時、シャムとアビシニアン、エジプシャンがありました。

私が持っているのはこのペルシャとシャムです。(出産後、小さな子猫人形も買いました

雑誌でその存在は知っていたのですが、新婚旅行先のカナダのビクトリアのショップで見つけ、どうしても欲しくて帰ってから日本で買いました。

赤毛のアンが結婚後、暖炉の上にゴグとマゴクという家の守り神的な陶器の犬の人形を置くのですが、それを猫で再現したかったんです。

ぽっちゃりの夫をペルシャに、図々しくすらっとしたシャムを私に見立てて新婚生活をスタートさせたのでした。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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