静嘉堂文庫美術館と仕覆

世田谷の静嘉堂文庫美術館に行ってきました。

東京とはいえ、神奈川の我が家から比較的近いので、車で行きました。

林の中にあり、美術館の門をくぐってから駐車場までは狭い一本道なので対向車がいないかととても緊張しました。

静かでとても素敵なロケーションです。

ここは東洋古美術品の美術館。テレ東の『なんでも鑑定団』に出てくる陶磁器などの美術館、というイメージで今まで訪れたことはありませんでした。

けれど、今回はこの美術館初の”染織”をテーマにした展示、『仕覆〜しふく』の企画展でした。

『仕覆』とはお茶の茶入れや茶碗をすっぽり包む袋です。

私はお茶を嗜んではいませんが、以前からこの可愛らしい仕覆がとても気になっていました。

こちらがその画像ですが、可愛いでしょ?

紐結びのキュートさやそれぞれの柄、また中に入れるものによって形が変わる面白さなど目を奪われます。

一つの茶碗に、まるで着せ替え人形の衣装のように何枚も仕覆があるものもあり、お道具に対する愛情と遊びごころが感じられて見ていてとても楽しくなりました。

お茶時の敷物やお道具の入れ物などもたくさん展示されていました。

豪華な刺繍や古典模様の思いがけない組み合わせを楽しみ、植物や動物、ヨーロッパやアジアの国々と影響し合う文様に触れ、有意義な時間を過ごしました。

茶道もいつか経験したいです。

3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)

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