名古屋帯『りんご守り』1 デッサン

前回極小利休バッグで私の飼い猫をテーマに作品にしましたが、今回も猫ちゃんテーマでなんと大胆にも『名古屋帯』を刺繍することにしました!

 

日本刺繍を始めてから、いつか名古屋帯を刺したい、と思っていました。

 

先日行った東京国立博物館の『きもの展』でみみずくの模様の刺繍帯を見て、その気持ちに火がついちゃいました。

 

タイトルは『りんご守り』—りんごもり—です。

こちらがそのデッサンです。

雑誌で読んだのですが、青森の津軽のりんご農家では、摘果作業が始まるとりんご目当てに集まるネズミ退治のため、猫と一緒に暮らしているそうです。

雑誌の写真の猫ちゃんがとってもかわいくて、そしてうちの猫のモカによく似ていたので、ドキドキっとして、名古屋帯にしちゃお、と考えました。

前回に引き続き、猫ちゃんシリーズです。それも私の猫、モカちゃん

 

このデッサンはお太鼓部分です。

青りんごの木に登った猫ちゃんを下から見上げています。顔は子猫の時のうちの猫です。

以前、岩合光昭さんのTV番組でブドウの木に登る猫を見たことがあるのですが、小さな命が豊かな木の上で輝いているように見えて、木の上の猫をいつか刺してみたいと思っていました。

 

それに、青りんごの木ってオシャレですよね?

 

帯の前面はりんごの実っている枝を刺し、お腹を上に向けて寝ている子猫の時のうちの猫を帯留めにしようと思います。まさにりんごを守っているスタイルです(^_^)♥

そして、帯はお太鼓部分以外は二つに折って使うので、別バージョンとして反対面に猫を刺して、青りんごの帯留めを作ろうと思います。

ひとつの帯でふた通り楽しめます。

帯地は私の持っているレンガ色の小紋に合わせて紺色の銀通しで染めてもらいました。紺地に遠くの星のような細かい銀が散る、とっても素敵な反物です!

日本刺繍の沖文先生が、『これだけ素敵なら袋帯でもいいかも!』なんておっしゃったくらいです。

美しい紺の帯地に鮮やかな青りんごが刺せるなんて、なんて幸せでしょう!

 

今からワクワクします。

 

それからそれからりんごの花の半襟も刺すつもり。

 

ま〜たこんな大それたことしちゃって、と思うのですが、いつもなんとかなっちゃいます。チャレンジは楽しい、です。

3D刺繍アーティスト: Junco Ishihara (石原順子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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