モードなパンジーの花束のコサージュ、制作過程

実際にはなかなかお目にかかれないパンジーの花束。

それを女性のお顔の近くに咲かせたいと思って制作中です。そして、白から黒へのグラデーションでモードな感じに。

サンプルで作ったのは画面中央の完成した一花。やや大きいので、今刺しているのは前回よりちょっと小振りなサイズです。組み立てると一回り小さくなるので、大きさの加減も気を使います。

そして何よりツヤ感!サンプルで使用したのは絹糸とシルクレーヨン糸です。でも絹糸になぜか違和感を覚えました。

以前他の作品で使用した京都のお店のものよりもなんだか大まかで、野暮ったいのです。

使用したのは京橋の老舗刺繍店の越前屋さんの絹糸。他のものがないかとまたお店に行ってみました。

すると、やっぱりありました!以前買ったものとは別の場所に、素晴らしく繊細な輝きを放つ美しい絹糸が

『こんなところにあった〜!どうして前に来たとき気づかなかったんだろう…。』夢中になって選び、お店の方と刺繍について話し込んでしまいました。

聞けば以前買ったのは中国産の絹糸との事。今回見つけたのは国産の絹糸です。お値段も違いますが、やはり繊細さ、艶やかさが断然違います。

この写真だとちょっと分かりづらいかな。

この写真のセンター3枚が新しい絹糸で刺したものです。やはりちょっと分かりづらいかもしれません。写真を今回、私の写真の恩師、こいけさとみ先生に撮っていただいたのですが、先生は『そう言われれば….。』とおっしゃっていました(笑)

夫にこのことを話すと、エンジニアである彼が、『そうなんだよね、チタンも国産と中国産のものは違うんだ。やっぱり手間をかけて作ったものとそうでないものってわかるんだよなあ。』と言っていました。

中国の方にはちょっと失礼だけど、日本人の仕事ってやっぱり丁寧ですごいなあと改めて思いました。

今、絹糸にとっても興味があるので、実は日本刺繍の講座に通い始めました。

絹糸の扱い方をきちんと学びたいからです。日本刺繍は絹糸を多くの場合自分でよって使います。そのお話はまた次の機会に。

そして、立体刺繍を確認したくて、同時にイギリスの刺繍、スタンプワークも習い始めました。こちらも独学で、できてはいるのですが、やはり新しく学べることがたくさんあるのでとても興味深いのです。

長くなりました。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

 

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