沖文先生の日本刺繍の課題、『お雛さま』完成しました♥
過程その1 女雛
今回初チャレンジのテクニック。
お着物を釜糸(よらずにそのまま使う糸)で地引縫いした上に麻の葉縫いです。袴は格子、菱縫いで釜糸を抑えています。
あ〜、過程を撮ればよかった!今度はそうしよう(T ^ T)
早い話が、面を平たく刺し埋めて、糸で抑えるように模様をつけながら縫っています。
寒さに向かうので、手のひらにハンドクリームはもちろんですが(刺繍する前につけて染み込ませます)、糸に油をつけるわけにはいかないので、化粧水をつけてささくれないようケアしながら刺繍します。絹糸は蚕の出す糸を軽く束ねてあるだけなので、とても気を使います。
ちょっとわかりづらいですが、右、左、お着物の色を変えツーブロックにして、(袴も入れればスリーブロックです)立体感を出そうとしました。そして、麻の葉縫いも色を変えてみました。全体を金色まみれにしたくなかったし、水色の糸が浮き上がったと思います。
最初、左のブロックの麻の葉模様を赤にしたのですが、プリンセスなのに、なんだか庶民的な感じがするのと、水色を目立たせたいので、金糸に変えました。
キラキラ部分が多いと抑えた表現が浮かび上がる、というのはオートクチュール刺繍から学んだことです。
過程その2 男雛
女雛と同じ考え方で刺しました。
なかなか素敵なカラーハーモニーだと思います(^ ^)
ブロック分けしたのがモダンで素敵でしょ!
こちらはお着物は釜糸地引縫いの上に格子、十字押さえ縫い。袴はわかりやすく縦縞。
過程その3
桃の花を刺して完成です!
これ、夜の光で撮影しました。
こちらが朝の光で撮影したもの。
どちらも可愛いのですが、なんだか絹糸って、夜の光で見た方が雰囲気があっていいな、と思いました。お雛様だからかな?
薄暗い、静かな場所がふさわしく感じます。もののあはれ、に通じるのでは、ナンチャッテ!
それにしても、このお稽古は色を自由に刺させていただけるので本当に楽しいです。
私はビーズやスパンコールより糸の方が好きかも、と思っていたのですが、違うことに気づきました。
素材じゃなく、私が心惹かれるのは色!
いつも美しいな、と思うものや光景、風景を見ると、自動的に頭の中でカラーチャートにしています。
日本刺繍の糸は8000色などといわれますが、実際は組み合わせで無限に自分で色を作り出すことができます。
だからこんなにこの刺繍に惹かれるんですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。