日本刺繍課題「月と鹿」完成しました♥
画像では金糸、銀糸がキラキラと波打つようなゆらめく美しさを伝えきれないのが残念です。
金糸や銀糸には色々な種類があり、色や太さにもかなり幅があります。
今回は繊細な刺繍なので、一掛けと呼ばれる細いフラットな糸を多く使いました。一掛けをより合わせた二掛けと呼ばれる糸もススキの穂部分に使用しています。
そして、今回最も使いたかったのは桔梗の葉脈とすすきの穂部分に使った糸。
やはり金糸、銀糸なのですが、
この糸、実はチェコ製(だと思います。チェコの手芸材料を販売しているお店で買いました。でも、この糸のさらに細いバージョンのものをイギリスで買ったという話もあるのではっきりしません。とにかくヨーロッパのものです。)です。
金や銀の糸は染料ではなく、糸に金紙、銀紙を巻いて作られています。なので、触りすぎたり、長くして使って何度も布を通過させるとボロボロになってしまいます。
この糸は黒の糸に紙を巻いてあるのですが、他の金糸銀糸と違い、巻きがぴっちりではなく、下の糸の色が出るようシマウマのように巻いてあります。
なので、余計に傷みやすく、かなり気を使いました。それでも魅力的なニュアンスを持ち、面白そうだったので是非使いたかったのです。
思い通り、すすきの穂に躍動感が生まれ、桔梗の葉はオシャレになりました♥
大成功です*\(^o^)/*
割とあっさり見えますが、かなり手間のかかるテクニックだったので嬉しさもひとしおです(^O^☆♪
ご指導してくださった沖文先生が、「こんな大変な菅抜い(テクニックの名前です)、私だったらやりたくないです。」とおっしゃったほど。
とても良い勉強になりました。日本刺繍で、金糸、銀糸の扱い方がよくわかるようになりました。嬉しいです。
素敵な図案を提供してくださった草乃しずか先生にもとても感謝しています。
秋景色の額絵として刺しましたが、生地は塩瀬の帯地です。お太鼓部分がこの模様の帯だったら素敵だなぁと思いました♥
これでやっとオリジナル作品にとりかかれます(^^)v