利休バッグの刺繍が終わり、いよいよ形にします。
以前、バッグ制作の先生から、
『ひとつのデザインのバッグを3回作りなさい。1度目は無我夢中で作るから細かいことを忘れてしまう。2度目は検証しながら作る。3度目で納得してやっと自分のものになる。』
と言われました。
なので、3回利休バッグを作るつもり。o(^▽^)o
でも、せっかく作るならサイズを変えてみようと思います。
前回は小ぶりでしたがスタンダードな形でした。
今回は縦のラインが強調される着物に対してバランスが良いだろうと高さを以前より低くして横長にしています。
だから、こんな横長の図柄のデザインができます。
型紙ももちろん新たに作りました。
生地を裁断してまずは小物作り!
時節柄か、マスクですか?と聞かれたのですが、これはファスナーの引き手です。
私、いろいろな道具、持ってるなあ。
ちびっこの恐竜みたい!なんて思ったのですが、こちらは持ち手。
本体と同じく銀通しの薄紫の絹の帯地ですが、まるまるとかわいらしい形にするためにたくさんの芯を使っています。
紐芯、スポンジ芯、牛革、不織布のスプリトックタップというシール芯、4種類も使いました。
それをしっかり糊貼りして、ミニクリップで固定して一晩置きます。
糊ばりがうまくされていないと、美しく縫えません。
今は亡き恩師の
『糊の付け方でその人の腕がわかるのよ。』
という声が聞こえてきそうです。
3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)