袋帯『奏でる』お太鼓の完成

思うところあって、本当に久方ぶりの投稿となりました。

前回の投稿ではデッサンをのせましたが、刺繍に集中した結果、お太鼓が完成しました。

また、最初つけたタイトルが説明的すぎるなと感じ、シンプルに『奏でる』としました。

お太鼓部分の仕上がりがこちらです。

華やかなピンクは気持ちが明るくなります。

青空の中、また重なり合う八重桜の中でジャコウアゲハ(!クロアゲハと勘違いしていました)が琵琶を奏でています。

 

八重桜の中を風が吹きわたっているよう見えるよう、様々な手法を使いました。

咲き誇る花は乱れ刺し縫いで、後ろ向きの花や遠くにある花は菅縫いもじり押さえ

葉は切り押えまつり縫い、遠くの葉は菅縫いで。

華やかさと軽やかさが表現できたと思います。

大きなジャコウアゲハの翅は乱れ刺し縫い。琵琶は絹地をアプリケして輪郭を駒掛けで埋め、ビーズ、メタルパーツ、スパンコールを使用しています。オートクチュール刺繍との融合です。

 

少しずつズームしますね。左下の八重桜部分です。

 

そしてジャコウアゲハと琵琶部分。

 

最後は右上の八重桜部分。

 

妖しく輝く絹糸は見る角度で色が変わって、自分の作品ながら本当に心惹かれます。

確かに私が刺したのですが、なんだか蝶も八重桜も琵琶もおすましして、『最初からここに居たわよ。』とさえ言っているように感じるのはあまりにも手前味噌でしょうか(^ ^)

 

ご指導いただいた沖文先生に本当に感謝しています。

なんていうとまるで完成したみたいですが、まだまだ帯前が残っています。

ファイト!私!

3D刺繍アーティスト :Junco Ishihara 

 

 

 

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