日本刺繍の課題、「桜」仕上がりました。課題とはいえ、好きな色で刺させていただけるので、本当に楽しいです。
ちょっと王朝絵巻風に遊ぶとこんな楽しい絵になります。タイトルは『桜の木の下で』♥
この刺繍の理解がレッスンを受けるたび深まり、たまらなく面白くなっています。今まで学んだヨーロッパ刺繍、オートクチュール刺繍の表現の幅を広げたいと学び始めたのですが……….。
もっと早くに習えばよかった〜( ^ω^ )♥♥♥
日本刺繍って絹地に絹糸で刺すだけで、フランス刺繍と同じだよね、なんて考えていた自分が恥ずかしいです。
確かに、『ぬい切り』は『サテンステッチ』
『割ぬい』も『ちょっと変形サテンステッチ』
『駒掛け』は『コーチングステッチ』
『さがらぬい』は『フレンチナッツ』
なのですが…….。
なんといっても、刺繍糸を自分でよって作る、そこが大きく違います。おまけにその輝きはなんとも言えないぐらい上品です。
京繍では14スガ、江戸刺繍では12スガ。1スガというのは蚕が出す糸のことです。それを14本なり、12本なりに束ねて一本の糸として売っています。それを何本か自分で束ねてよって、やっと使える糸にします。
昨日受けたレッスンで、さらに自分の好みの太さや、異なる色をより合わせて新色を作る方法なども学びました。糸は8千色あると聞いていましたが、事実上無限だということです。本当にこれだけでも感動です。そして日本人の古来からの色彩に対する感受性の鋭さに脱帽です。
長艸先生のドキュメンタリーで糸をよって新色をつくるシーンを見てはいたのですが、やはり自分でやってみると実感できます。
私は京都で買った糸をたくさん持っているので、太さの違う東京で買ったものとうまく組み合わせるため工夫したり、テクニックによって使い分けられるようになりました。
例えば、コロンと可愛いさがら縫いにしたいときは太めの京都の糸を使う、とかです。そういえば、長艸純恵先生は、『太さが違うから、東京の糸は使いません。』っておっしゃってたなあ、なんだか京都人らしい(笑)
でも、先週の貴了庵見学で、糸のより方への悩みがちょっと吹っ切れました。少し自信や余裕が出てきたようです。まだまだ下手ではありますが。長艸敏明先生、純恵先生、ありがとうございました。
ところで、お願いしていた職人さん手ずくりの日本刺繍専用のハサミがやっと届きました。
可愛いですよね〜♥
しかもとってもよく切れます。お道具マニアの私としては、よだれが出そうなくらい嬉しいです。
ハサミの下の糸は”かせ”の状態のままの、ピンクと白のむら染めの絹糸です。これを手作業で1時間くらいかかって糸巻きに巻きました。
まだまだ手元には”かせ”の状態の糸がたくさんあります。今度は糸繰り機が欲しくなってしまいそう(^_^;)
とりあえず課題が終わったので、明日からはまた自分の作品制作です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。