メイク、ジュエリー、洋服などのおしゃれは生き方だと言われています。それは周りの人に、その人の人となりを印象付けます。
自分でも不思議だなと思うのですが、丁寧に精魂込めて作ったものは、とても上品です。
自分で言っちゃうの!とちょっと恥ずかしいのですが、常々感じていることです。
ある方に、『あなたの仕事で他の人はどんな得をするの?』と言われ、それがずっと心に引っかかっていました。
『得』……良いこと、満足すること。大きく言えば社会貢献。私がしていること(刺繍と革で形にするビジューバッグ)で、他の人をどう満足させられるのだろう……..。
聞かれた時はご褒美かな、と答えたのですが、なんとなく違和感がありました。今まで楽しくて仕方ない、という思いだけで作品作りをしていたので、他の人の目線というものを考えていなかったのです。これは深く深く真剣に考えなくては…….。
そして、持つ人に上品な華を添えることができるのでは、そう思い至ったのです。
もちろん、作品には作者の人となりが出ますから、自分を磨かなければなりませんが。
私の仕事は美しさを見つけ出して形にすること、そしてその目的は持つ人の人生を代弁するべく、上品にその人に華を添えること、そう決心して制作に励みます。