半衿『りんごの花園』1デッサンなど

無事京都の帯屋さんに『りんご守り』の帯を仕立てに出すことができました。

そのセット品として、『りんごの花園』の半衿の刺繍が始まりました。

 

デッサンがこれ!

センターの蝶々は雰囲気を出すために置いたブックマークです。

りんごの花の中に左右一頭ずつ蝶々が遊んでいます。今回はりんごの花に紛れるよう白い蝶々にするつもりです。

 

このデザインのために今回よーくよーくりんごの花の写真を見たのですが、

なんと!

りんごの花って白いのに、つぼみは濃いめのピンク!お花を囲むポンポンっとした形がとっても可愛いらしい♥

それにそれに、花びらの外側に普通の萼があるのに、

咲いている花びらと花びらの間にさらに小さな小さな薄みどり色の萼が!びっくり!

 

 

猫ちゃんを刺繍するときにも感じましたが、自然ってすごい!細かいところまできっちり仕上げてくれてる⁈なかなか日常、人は気づかないことが多いですが………..。

 

刺繍をすると、対象をよくよく観察するので、驚きの連続です。何にも気づかないで生きてきたな〜と思うことばかりです。

 

さあ、はじめの一歩、と葉っぱを刺し始めました。

 

綺麗!

『りんご守り』の帯ではずっと紺地に刺していたので、白地に刺すのはとっても新鮮で我ながらうっとりです(*^^*)

 

りんごの葉っぱって、周りがギザギザしていますね。桜の葉っぱを色濃くしたようなイメージかなあ。アウトラインが丸くならないよう密になりすぎない加減で針を入れます。

3枚刺せた!

左下の葉っぱはくしゅっと丸まっているので、他の葉のような割り縫いではなく、思い切って一か八かでまつり縫いをしています。

 

正解!表情が出た!

 

日本刺繍3年キャリアの私の知識としては、葉っぱの縫い方としては『縫いきり』『割り縫い』『刺し縫い』ちょっと変わったところで『菅縫い』が一般的ですが、他の刺繍キャリアは25年以上あるので、こんな感じかしらと刺しました。

 

テクニックにこだわらず、そのものに一番近寄れる方法で、と刺したら、結果『まつり縫い』が現れた、という感じです。

 

これ、大事なことですね〜〜〜!

 

私の勉強不足かもしれませんが、日本刺繍ではまつり縫いは線を表現するテクニックとされているので、こんなイレギュラーな使い方はあまりしません。

 

でもでも、本物の葉っぱに近づけた感じです。

 

既成概念にとらわれず、チャレンジあるのみ!ですね。

 

3D刺繍アーティスト : Junco Ishihara (石原順子)

 

 

 

 

 

 

 

 

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