私の銘ができました。
”銘”とは、作品に入れるサインのようなものです。書画でいうところの落款ですね。
今回、仕上がった「りんご守り」の帯を京都に仕立てに出す予定です。
仕立て注文のお世話と日本刺繍をご指導いただいている沖文先生が、『この帯には銘を入れましょう。銘を入れなければならないレベルの作品です。ご自身で銘をデザインして、刺繍で入れましょう。アルファベットでもいいと思いますよ。入れてから仕立てに出しましょう。』
と、おっしゃってくださいました♥
私の銘?ウレシイ!\(^o^)/
実は自分でも漠然とサインを入れたいな〜と思った事がありました。
そこで思い浮かんだのは以前から気になっていた蝶々。翅にJUNCOの文字を入れてみました。もちろん帯として締めた時には見えない位置に小さく(3センチ四方くらい)入れています。
なんだか素敵!ですよね?
蝶の翅を持って、私も軽やかに力強く羽ばたきたいです。
ところで『JUNCO』って、どうして『JUNKO』じゃないの?とよく聞かれます。
これには私の小さなこだわりがあります。
少女の頃から何度も折にふれ読み返している愛読書、『赤毛のアン』。
ご存知の方も多いと思いますが、これは実はシリーズ本で、アンが11歳でマシューとマリラの養女になるところから、アン自身の子供達が第一次世界大戦に参加する、中年の主婦になるところまで何冊もあります。
その中で、大学を卒業したアンがギルバートと婚約し、サニーサイド中学校の校長先生になるシリーズがあります。(邦題 アンの幸福 村岡花子訳)
この中で、アンは同僚のキャサリンに、「”キャサリン”の綴りがCで始まる”Catherine”で嬉しいわ。だって、Kのつく”Katherine”よりもずっとエレガントな感じがするもの。』と言っています。
そうか〜、”C”って、”K”よりエレガントな感じなんだ〜、私もアルファベットで名乗る時は絶対”C”のつく『JUNCO』にしよう、と決めていたからです。
これから作る大作には必ず銘を入れるつもりです。
さあ、いよいよ帯を仕立てに出します。仕上がりは2、3週間後と聞きました。お盆明けに出すので、9月半ばまでに上がってきます。
とってもとっても楽しみです♥
3D刺繍アーティスト: Junco Ishihara (石原順子)