東京都美術館に3月26日から30日の5日間、以前投稿した『シャンパンカラーのエンジェル』のネックレスが展示される事になりました。
☆AJCクリエイターズコンテスト2019☆のアートジュエリー部門に応募して、一次審査を通過しました。
本審査は展示公開前の25日です。
大きな賞をいただければありがたいなとドキドキしています💓
(^O^)上野にお越しの際は足を運んでみてくださいね🌸🌸🌸
3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)
春模様のテーブルクロスを出そうとしたら、クロスの下から刺繍を習い始めた頃に刺したスモック刺繍の習作が出てきました。
ペルシャ猫のフィギュリンに巻き付けてみます。素敵!
これはレッスンのためのものなので、ただの布切れ、何にすることもなくただ保管していました。
この何とも言えない質感が大好きで、とても興味深い刺繍の一つです。
こんなふうに関連本も購入して、いつか何か素敵なものを作ろう!と意気込んだのですが、まだ果たされていません。
。゚(゚´ω`゚)゚。
かわいいパーティバッグとかいいかな?
そして思い出したのはこれを刺繍した時の先生のお言葉。
『あなた、大丈夫かと思ったけど、ちゃんと理解していたのね。』です。
スモック刺繍なんて、目印の点から点をただ縫えばいいんだから理解も何もないのに、とその時は思いました。
この時のお教室は40人ほどで、何と成績表があり、私はいつも良い成績をいただいていたのに、どうして先生はそんなことおっしゃったんだろう?
今でも謎です。
ただ、直前に学んだ他の刺繍の時、先生のおっしゃることをわざと無視して、自分の考えを押し通したことが影響したのかもしれません。
今よりずっと若くて無知でしたので、仕方ないと先生は思われたのかな?
ほろ苦い思い出です。
そして、ペルシャ猫が花束のように抱えているのは初めてオートクチュール刺繍のいちテクニックのアリワークで作った小さなコサージュ。
これを見たある方が欲しいとおっしゃったので、その方のために別にほぼ同じデザインで作って、初めて販売しました。
とても喜んでいただいて、『他人が喜んでくれる幸せ』に初めて気づいた作品です。
同時に、初めてなので値段にとても困ったのですが、『私は安く買おうなんて思っていないわ。技術を安売りしちゃダメ!』と、とても高い値段で買ってくださったのです。
かっこいい!彼女の心意気にしびれました。
私もこんな大人の女性になりたいと心底思いました。
素敵で、大切な思い出です♥
最後にこの猫にまつわる思い出。
これはイギリスのロイヤルクラウンダービーの王様猫シリーズの一つ、ペルシャ。他に当時、シャムとアビシニアン、エジプシャンがありました。
私が持っているのはこのペルシャとシャムです。(出産後、小さな子猫人形も買いました♥)
雑誌でその存在は知っていたのですが、新婚旅行先のカナダのビクトリアのショップで見つけ、どうしても欲しくて帰ってから日本で買いました。
赤毛のアンが結婚後、暖炉の上にゴグとマゴクという家の守り神的な陶器の犬の人形を置くのですが、それを猫で再現したかったんです。
ぽっちゃりの夫をペルシャに、図々しくすらっとしたシャムを私に見立てて新婚生活をスタートさせたのでした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
一月から取りかかっていた日本刺繍の課題が仕上がりました。
沖文先生のお持ちになっている図案集の藤を、少しアレンジしました。
色を好きにして良いのがこの刺繍の良いところ!
まず枝を銀色、藤の花は紫で♥
陽のあたっている花をイメージして、メタリックな色金の紫色をまず配置しました。
それに合わせて赤よりの紫、青よりの紫糸をチョイス。
全て紫系の色、と最初考えたのですが、試しにのせたピンク系、ダークレッド系もなかなかなので、混ぜてみました。
色合わせって本当に楽しいです♥
思いもよらない色がうまくハマった時は神様の力を感じます。(言うよね〜、って古いか。(゚´ω`゚)゚。)
次は葉っぱ!
やはりグリーンの濃淡に、ややグレー目の色を混ぜてみました。
葉も花も決まった!
と思ったのですが、少し問題が……………。
葉の周りを駒がけと言うテクニックで刺すよう指定されています。いわゆるコーチングステッチです。
枝に合わせて銀糸で刺してみたのですが、せっかく刺した美しい葉の色が奥に引っ込んでしまって、映えないのです。
なんだか藤の花まで冴えないカンジ(T ^ T)
藤の花の色が割と渋めなので、葉を黄みよりの色にしたから、銀糸じゃ合わないのかな?
ちょっと遊んで黄色いおサルさんにお花見をさせてみました。
温かみのある黄色、この藤に合いますよね!
つまり銀糸じゃなくて金糸だ♥
と気づいて、葉の周りを金糸で駒がけすると
こんなに素敵。
花びらに小さな切れ込みがあったのですが、明るい色調のダークレッドを花芯として刺すと、生き生きした藤の花が完成です!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
とうとう2018MET GARAのテーマのネックレスが完成しました。
ニューヨークのメトロポリタン美術館には、衣装研究所が資金集めのために毎年5月の最初の月曜にファッション界、エンタメ界のセレブを招待して開催する『METガラ』と呼ばれる催しがあります。
『ファッション界のアカデミー賞』などと称され、あまりにも華やかなこのイベントを、私はとても楽しみにしています。
毎年装うテーマが決まっていて、昨年は『カトリック』でした。
華やかな女優やモデル、シンガー達が『教皇』『聖母子』『天使』『十字架』などをテーマにしたゴージャスなドレスをまとってMET(メトロポリタン美術館)の正面階段を登っていきます。
私の目を引いたのはケイティ・ペリー!
ゴールドの天使に扮していました!ブロンドのショートヘアにミニスカート、ロングブーツ、」かわいいっ♥
その生き生きっとした、伸びやかな美しい姿にノックアウトされちゃったのです。(((o(*゚▽゚*)o)))」
なんとかこの感動を形にできないか、とこのネックレスを作ることを決めました。
なぜネックレスかって?
自分でもわからないのですが、そう思っちゃたのです!
とにかく作ってみたかった。
そして、いろいろなことを試してみたかったのです。
まず天使とはいえ、人間の顔の表情や体の表現。それはとても難しいです。
これには主に日本刺繍のテクニック、絹糸を使いました。はかない美しい感じを自分ではなんとか出せたと思います。
翼や衣装、髪も絹糸(絽ざし糸)をメインに変形スパンコールを使い、思いつく限りの技法を凝らしました。
写真を撮っている時、『べっぴんさんがここにいる!』と思わず叫んでしまいました。
♥♥♥ /// )^o^( /// ♥♥♥
それとリボン!よくあるかわいい蝶々結びとかではなく、リボンを何気なく置いた感じで、自然なドレープが出ている状態のもの。それを立体的に刺繍で表現したいとずっと考えていました。
今回はネック部分にビーズ刺繍して形にしたリボンを使いました。カットワークしてエアリー感を出しました。(天使の光輪の部分もです)
とにかくあまりに繊細なので、縫った部分を切ってしまわないようとても気を使いました。
リボンにはワイヤーを入れているので、好きなように形作れます。
人間の表現と立体のリボン、この二つがうまくできれば、表現の幅がかなり広がります。
とても繊細で気を使う仕事でしたが、やり切ったと思います♥
本当にこんなことできるのかな?どうしてこんなことに手をつけちゃったんだろう、と度々不安にはなるのですが、なんとかできちゃうもんです。
確か、夏目漱石の『夢十夜』に出てくる運慶が、木の中にあらかじめ入っている仁王を掘り出しているだけだから、思うようにできるのだ、という話があったと思いますが、自分で言うのも図々しいのですが、それに近いものがあるのかも、です。
ナンチャッテ!
糸を買いに行った京橋の老舗、越前屋さんでこの作品の制作途中の写真をお見せしたら、アーティスト登録をしていただけた顛末を以前ブログに書きましたが、その時、『モデルの方にメールして、つけていただいたら?』と言われました!
私もそう思います!そうしてみようかな!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)
私の誕生日は2月3日、節分です。
でも節分ってなんだかなあ、と思っていました。
季節、年度を分ける日?半分半分の日?寒いし………..。
次の日の立春の方が春を予感できて、かわいい感じでいいなあ、キョンキョン(小泉今日子さん)も立春生まれだし。
と言った具合でした。
でもね、今年その思いは変わりました(^O^)
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2月1日、2日と家族で有馬温泉に行きました。
言わずと知れた神戸の山の名温泉です。
街のあちらこちらで温泉街らしく湯けむりが上がっていました。
風情ある町並みも楽しかったです。
その帰り、夫が私の誕生日だからと一泊増やして京都に立ち寄ることを計画してくれました。
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節分に京都に行くのは初めてです。
調べてみるとかなりの神社仏閣で節分会が開催されていました。
まず嵐山の天龍寺。
干支の絵馬付きの福笹を買い、境内にある七福神を掲げる小さなお寺を巡ってまるでスタンプラリーのようにそれぞれお札をつけてもらいました。
その間に甘酒、樽酒、福豆と何度も振舞っていただきました。
恵方巻きも、東北東を向いて食べました。
そしていよいよ豆まき!
天龍寺の中なので、鬼はいないとのことで掛け声は『福は〜うち!』のみ♥
たくさんの人が押し合いへし合い待ち構えて手を伸ばす中、お坊さんの投げた豆をナイスキャッチ!
う〜ん、今年は良い年になりそう(((o(*゚▽゚*)o)))♥♥♥
そして、面白い写真が撮れました。
お寺の中の龍の襖絵です。
ガラスで保護されているので前に立つと自分の影が映ります。
龍と私♥
なんだかご利益ありそう!
楽しくてハイになった私たちは次の豆まきポイント、祇園町の八坂神社へ。
小雨が降ってきましたが、舞妓さんの踊りや豆まきが見られるということで、足元が見えないほど、ものすごい人出でした。
本物の舞妓さんって、京都へ行ってもなかなかお目にかかれません。ましてや眼の前で踊ってくれるなんて!
人だかりで埋まった舞台を背伸びしながら見つめていると、来ました来ました舞妓さん!
かわいい!♥♥♥
あまりに人が多くてスマホでは綺麗に撮れなかったのですが、華やかなこと!可愛らしいこと!お着物も帯もかんざしも素敵!
豆をまく舞妓さん。
天龍寺では豆キャッチに夢中になったのですが、こちらでは写真を撮ることに専念しちゃいました。
一人で福豆をいくつもいただくのは欲張りすぎですもの (^_−)−☆
いえいえ、1日に2箇所も節分会に参加するなんて、それだけでも欲張りですね。
寒い中、心はホクホクしながら京都駅に向かいました。
私が生まれるずっと前から、節分ってこんなに賑やかで華やかな日だったんですね♥
今まで生きていた人たちみんなが新春を待ち望んで、気持ちを新たにする日だったのだと嬉しくなりました。
こんな素敵な日に生まれたことを感謝します。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)
少しづつ進んできた天使のネックレスです。
まだ未完成ですが、何気なく撮った過程の写真が自分でも素敵だったのでアップしちゃいます!
これ、オーラみたいなものが出ていると思いませんか?自分でも嬉しくてたまりません。
この写真を、糸を買いに行ったついでに、京橋の江戸時代から続く手芸店の老舗、越前屋さんの糸担当の方にお見せしたところ、お店にアーティスト登録してもらえることになりました。
材料を10%オフで購入でき、展示会などのお知らせを越前屋さんのHPに載せていただいて、紹介してもらえる、というものです♥
まさに天使のおかげ!
その後、天使本体のペンダントトップは完成しました。
これはネックレスなので、今はネック部分を刺繍しています。
右上は環、細いシャンパンカラーの金属はネックレス部分の芯になります。
今刺しているリボン状の刺繍をカットしてレース状にし、芯にくっつけます。
真ん中の指輪で大きさがわかるでしょ?
こんな細かい事、どうしていつもしちゃうんだろ。
(((o(*゚▽゚*)o)))
やっぱり、好きなんだなあ♥
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
少しずつ少しずつアップしてきたこの作品、天使の最終パーツ、翼ができました。
羽の表現ということで、大好きな糸を使いたかった♥
色々な素材がありますが、やはりふわふわ感を出すなら糸!
数多ある糸コレクションの中から選んだのは白地に銀ラメが入る錦のろざし糸と、京都のアートファイバーエンドさんで購入した太さが一定でない、ツイード状の白糸。
こちらが完成した翼です。
息子が生まれた年のイヤープレートに置いてみました。
彼も天使でしたからね。(^O^)
ゴージャスなスパンコールに負けず、しっかりと主張している感じです。
とうとう組み立てだけになりました。
自分でも出来上がりが楽しみです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
シャンパンカラーのエンジェルが徐々に出来上がっています。
衣装のドレスが刺せました。
ボディの土台にはすでにアクリルのスクエアビーズを刺してありますが、腕をつけてその上からこのドレスを着せ、翼をつけます。
ピアスを置いたのは大きさを感じて欲しいから。
とってもちっちゃくて、時間がかかりました。
イメージでは15分くらいかな、と思ったのですが、半日かかってしまいました。
小さなお花のスパンコールを止めつけたのですが、土台布が透けてしまうオーガンザなので、渡り糸を見せられないため、一つ一つ玉止めしました。
そして、こういう場合、スパンコールを止めているビーズは1回だけの糸通しだときちんと美しく安定しないため、2回糸を通します。
それが小さくてタイヘン!
でも、嬉しい収穫がありました。
なんと、新しいステッチが産まれました!
ほんとかな?
すでにあるのかも、私が知らなかっただけ?
アリワークというオートクチュール刺繍、もう17年もやってるのに?
それは、縁をかがるかがりステッチなのですが、ただジグザグに針を動かすだけでなく、ビーズを一定のボリュームで加えると、素敵なピコットができるのです。
いつもは手刺繍でピコットを刺していたのですが、クロッシェ(かぎ針)でもできましたぁ!
もうやっている方はいるのかもしれませんが、私には新発見でした。ビーズを増やしたり、ステッチの間隔を微調整すれば、もっとゴージャスにもできそうです。
以前から、できるかも、とは思っていたのですが。実際やって見ると感動です。チャレンジして見るものですね!
たくさん習ってきたテクニックもこんな風に産まれてきたのかもしれません。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。