フクシアの花の刺繍ブローチ制作過程その2

引き続き、フクシアの花の刺繍ブローチの制作過程です。

今は並べているだけの、ほのかなオレンジ色のチェコビーズ、立体にして下がる花芯にしたらきっと超cute!

メインの銀糸の刺繍は刺せたけど、アウトラインをもう一捻りしたいなぁ。

だって、お花にとっての額縁ですもの

額縁、例えですが、

着物の帯、絵画の額縁、美女のヘアスタイル、それが決まっていれば、上品でグレードアップしますよね。d(^_^o)

オーダーしてくださった方に喜んでいただきたいです。

葉っぱのアウトラインをツイステッドワイヤーで刺してはみたけど、シルバーのモールの方がいいかな。(´-`).。oO

お花のアウトラインはこのグレーの小さなパールはどうかな、モールとバランスがいい感じ!

などなど、試行錯誤するのが楽しいのです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

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軽くて合わせやすいシルバーの刺繍ブローチ

刺繍ブローチの試作をしています。

私がつけていた小さな銀色のお花のブローチを目に止めた方からのオーダーです。

その方が、『銀色はどんなお洋服にも合うし、刺繍ブローチは軽いところがいいの。』とおっしゃいました。

また、『私のような普通の主婦には、可愛すぎるデザインや奇抜なものはつけにくいのよ。』とも。

その時私がつけていたのは確かにつけ易いシルバーの名前もない花。

実際使う方のお話はとても貴重です。ブローチで洋服を痛めるのは嫌ですよね。_:(´ཀ`」 ∠):

今回は私がつけていたものに似たもの、というオーダーでした。

小さなブローチとはいえ、一点モノにしたいです。

フクシアの花をテーマにしました。

アウトラインを刺繍し、使用するクリスタルなどを並べてみました。

お花や葉の内側は色味の違う銀糸で刺す予定。

フクシアの花は下向きに上品に咲き、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあるそうです。その花芯が下がっているところを大きめのチェコビーズで表現したいです

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オートクチュール刺繍のクリスマスブローチ

季節外れの投稿が続いたので、just seasonのものを

以前通ったオートクチュール刺繍教室で作った、課題のクリスマスブローチ4個です。

まだ、オートクチュール刺繍の代名詞、かぎ針を使う前、本当に習い始めたばかりの頃の作品です。

とても懐かしいのですが、自分で身につけたことはありません。

サンタさんの顔が、糸だけの表現で、立体感がなく、可愛く感じられなかったのです。

思い切ってビーズ、パール、スパンコールなどを今回刺し足したらとってもcute!

今年はつけてみようかな(o^^o)

自分の中の違和感、放ったままにしちゃいけませんね。

 

 

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日本刺繍、お雛さまの課題の完成、絹糸について思うこと

沖文先生の日本刺繍の課題、『お雛さま』完成しました

過程その1   女雛

今回初チャレンジのテクニック。

お着物を釜糸(よらずにそのまま使う糸)で地引縫いした上に麻の葉縫いです。袴は格子、菱縫いで釜糸を抑えています。

あ〜、過程を撮ればよかった!今度はそうしよう(T ^ T)

早い話が、面を平たく刺し埋めて、糸で抑えるように模様をつけながら縫っています。

寒さに向かうので、手のひらにハンドクリームはもちろんですが(刺繍する前につけて染み込ませます)、糸に油をつけるわけにはいかないので、化粧水をつけてささくれないようケアしながら刺繍します。絹糸は蚕の出す糸を軽く束ねてあるだけなので、とても気を使います。

ちょっとわかりづらいですが、右、左、お着物の色を変えツーブロックにして、(袴も入れればスリーブロックです)立体感を出そうとしました。そして、麻の葉縫いも色を変えてみました。全体を金色まみれにしたくなかったし、水色の糸が浮き上がったと思います。

最初、左のブロックの麻の葉模様を赤にしたのですが、プリンセスなのに、なんだか庶民的な感じがするのと、水色を目立たせたいので、金糸に変えました。

キラキラ部分が多いと抑えた表現が浮かび上がる、というのはオートクチュール刺繍から学んだことです。

 

過程その2 男雛

女雛と同じ考え方で刺しました。

なかなか素敵なカラーハーモニーだと思います(^ ^)

ブロック分けしたのがモダンで素敵でしょ!

こちらはお着物は釜糸地引縫いの上に格子、十字押さえ縫い。袴はわかりやすく縦縞。

 

過程その3

桃の花を刺して完成です!

これ、夜の光で撮影しました。

こちらが朝の光で撮影したもの。

どちらも可愛いのですが、なんだか絹糸って、夜の光で見た方が雰囲気があっていいな、と思いました。お雛様だからかな?

薄暗い、静かな場所がふさわしく感じます。もののあはれ、に通じるのでは、ナンチャッテ!

それにしても、このお稽古は色を自由に刺させていただけるので本当に楽しいです。

私はビーズやスパンコールより糸の方が好きかも、と思っていたのですが、違うことに気づきました。

素材じゃなく、私が心惹かれるのは色!

いつも美しいな、と思うものや光景、風景を見ると、自動的に頭の中でカラーチャートにしています。

日本刺繍の糸は8000色などといわれますが、実際は組み合わせで無限に自分で色を作り出すことができます。

だからこんなにこの刺繍に惹かれるんですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

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コスチュームジュエリーアワード2018表彰式に出席しました

コスチュームジュエリーアワード2018の表彰式、レセプションに参加しました。

会場は代官山のカラート71、というおしゃれなイベントホールです。会場には美しい力作が並んでいました。

私は佳作でした。

こちらが表彰式の様子です。賞状を授与してくださったのは主催団体の方です。

私の作品タイトルは『吉祥模様』。ネックレスとブローチのセットです。

コスチュームジュエリーとはどういったものか、という定義も知らぬままの応募でした。

こんな感じかしら、というレベルの意識でしたが、実は自分の作品に少し違和感がありました。

まず、ネックレス、と言い切っていますが、カラー(衿)だな、と思っていました。また糸刺繍メインの作品ですから実際は軽いのですが、見た目の軽やかさに欠けるな、と感じていたのです。

自分で感じていたこの疑問が、審査員の日柳佐貴子先生のアドバイスで氷解しました。

先生曰く、

『この作品ね、実はかなりいい線までいってたのよ。色もいいし、刺繍もキレイ。でもね、透け感が欲しいの。ネックレスってもう少し透けて下の洋服が見える感じが欲しいの。ネックレスのひし形の部分が一部でも抜けてたらね。ブローチの孔雀の尾の羽のない部分(チュールの布になっています)がなくて下が見えてたら、もっと上の賞に行けたのよ。』

とのことでした。

(°_°)!

そうか!私が感じていた違和感の正体はこれだったんだ!透け感、抜け感、それが大事だったんだ!

私にとってコスチュームジュエリーはちょっとチャレンジしてみたもの、でした。

ハンドバッグとお揃いだといいかも、ドレスや靴、あるいはお着物なら半衿や草履、帯留め、そういった装飾品(バッグも含めて)をトータルにやれれば素敵、という意識でした。

そんなアバウトなものではなく、やはりそれぞれ深い研究が必要なのだと感じました。

今回、プロの先生のご意見が聞けたのは本当に幸いでした。

さらに日柳先生は他の方にも、『作品にはストーリーが必要なのよ。それはちゃんと審査員にも伝わります。』また、『後ろの留め具など見えない部分も手を抜かないでくださいね。』とおっしゃっていました。

これは日頃から私も意識していることなので、とても共感できました。そして、本来の自分のフィールドではないと感じているところにちょっとお邪魔させていただくことも、とても勉強になるとしみじみ思いました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本刺繍課題、お雛様、制作途中です

日本刺繍の課題、お雛様です。

クリスマスを通り越して、気分は新春

この刺繍は色を好きに刺させてもらえるので本当に楽しいです。

私にとって色で遊ぶのは最大の喜びです。色選びは不思議と苦労しません。

子供の頃から、色は鮮明に身の回りで私に語りかけていたような気がします。

近所の家のプラタナスの葉が銀色に見えたり、母の作ってくれた子供服のブラウスの水色、七五三の時に持ったビーズのバッグのダークレッド、とても印象的だったヘアブラシのラベンダーカラー

今も、いつでも美しい色をキャッチしようと躍起になっているような気がします。

お雛様だから、華やかでゴージャスに。

ヨーロッパ刺繍全般を一年半学んだ後、オートクチュール刺繍を13年学びました。

もしもオートクチュール刺繍より先に日本刺繍を学んでいたら、こちらにはまり込んでいたかもしれません。

そのくらい魅力的な刺繍です

色々学べたから、オートクチュール刺繍、先にやっておいてよかった!と思うこのごろです。(*^_^*)

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

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コスチュームジュエリーアワード2018佳作入選しました

以前応募したコスチュームジュエリーアワード、思いがけず佳作入選となりました。

とてもありがたく思います。

代官山の『カラート71』で11月17日(土)〜19日(月)の間、展示となります。

コスチュームジュエリーって?

宝石を使わないで作られたアクセサリーのことでしょ?刺繍で作ったものでもOKよね。私の最大の目的はたくさんの人に作品を見てもらう事、応募しちゃお!

私の認識はこんな浅薄なものでした。

でも、応募後プロのコスチュームジュエラーの方から丁寧なご指導をいただき、すとんと腑に落ちるものがありました。

コスチュームジュエリーとはクラフト(大雑把ですが、作ることを楽しみ、それを自分で身につけるといったハンドメイド、手芸)ではなく、ファッションを際立たせ、身につける人を華やかに飾るもの、と教えていただいたのです。

つまり、ファッションである以上、ファッションセンスが重要だということです。

軽い気持ちで参加してたまたま運良く佳作をいただきましたが、ここはよくよく肝に銘じなくては、と思いました。

不遜かもしれませんが、私は自分の作品をクラフトとは考えていません。アートであると思っています。

心血を注いで作っています。

それでも今回の作品は、果たしてコスチュームジュエリーのレベルだと言えるのか、身につける人のファッションを本当に際立たせ、美しく魅力的にしているのだろうか。自己満足ではなかっただろうか。

たくさんたくさん考え、勉強になったコンクールでした。

そして、いろいろ学ばせてくださった方、また作品を評価してくださった方々に今はただ深く感謝しています。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)

 

 

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スタンプワーク課題、ラズベリーの製作過程その2

旅行や家族の移動が重なり、なかなか落ち着かない秋です。o(`ω´ )o

ラズベリーのスタンプワークの課題、また少し進んで果実部分ができました。

この刺繍は立体になると、メチャメチャ可愛いです

レッスン中も、自分でカワイイカワイイと何度も言ってしまいました。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

次回、12月のレッスンで完成かな?

日本刺繍の課題、着手したばかりのオリジナル作品、オーダーをいただいているブローチなどなど、やる事が山積みなので、早く完成させたいです。

でも、どれもとっても楽しい!ほんと刺繍っていいな、と思います。

最後までご覧いただいて、ありがとうございました。

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日日是好日を2回、様々な美術展鑑賞、町田ダリア園、思いっきり欲張りな秋

美しいものにふれたくなる秋です。

日日是好日、2回も観てしまいました。

樹木希林、黒木華、両女優の佇まいの美しさが評判ですね。

それも魅力的でしたが、私は何と言っても音響の素晴らしさに感動してしまいました。

まるで、心の中の何か閉じていたものがぱあんと音を立てて開かれたように感じました。

様々な雨や滝の音が体の中に入り込んで、五感が研ぎ澄まされていく思いでした。

秋の雨と梅雨時の雨の音の違い、掛け軸の滝の文字を見てヒロインが感じる豪奢で豊かな滝の音、その一瞬一瞬を味わい尽くせ、とのメッセージ。(と感じました)

すっかり夢中になってしまいました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

またこの秋、映画だけではなく、様々な美術展にも足を運びました。

まず、日本びいきで色彩が美しいピエール・ボナール。写真では浮世絵風に線を強調して描かれている黄色のものと赤い水玉の服の女性の絵を紹介しています。下の装飾的な絵は入口に掲げられていました。

イラストレーターとしても成功している画家で、観ていてとてもハッピーになりました。

アップの女性の絵はジョルジュ・ルオー。キリスト教をモチーフにした作品をたくさん残しています。

私はキリスト教徒でもないのに、なぜか惹かれるので行ってみました。

当然撮影はダメですが、数点許されていたので、このステンドグラスを撮ってみました。

如何にもなキリスト像ですね。不謹慎かもしれませんが、なんとなく装飾的でチャーミングです。

そして、スウェーデンの画家、カール・ラーション。ずいぶん昔に、インテリア雑誌に、夫人で画家、手芸家でもあるカーリン・ラーションが紹介されていて、興味深かったので、こちらも行ってみました。チケットにもパンフにも夫人のカーリンが花越しにこちらを見ている絵が載っています。

家具やドレス、子供服、刺繍や織物なども展示され、可愛らしく家庭的で温かな雰囲気の展覧会でした。

ラーション展が開催されている、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館からの新宿の街です。久しぶりに見たので、ちょっと載せて見ました。

そして、藤田嗣治の描いた壁画の写しが初公開されるというので、ブラジル大使館まで行ってきました!

1930年代、銀座にあったブラジル直営のショールームの壁を飾ったものだそうです。おしゃれで雰囲気のある藤田の絵が大好きなので飛んでいきました。(^ ^)

思ったよりは小さくて、ちょっとがっかりでしたが、展示されていたコーヒーの麻袋や、イラストレーションが可愛くて、インスピレーションの種をいただいた感じです。

さらに、鉄道写真家の中井精也さんと川村エミコさんの「カメラって楽しいね」展にも行きました。

キュートで楽しい中井さんのファンなんです。(#^.^#)

川村さんをつまんだこんな写真も撮りました。

そしてそして、秋のアート熱が目を覚まさせてくれたのか、ずっとしまいっぱなしにしていた亡義父の描いた大阪城の絵をリビングに飾りました。

紅葉の絵の隣で、『秋のお城散策風でいいね。』と義妹に言ってもらえました。亡義父は照れているかしら、喜んでくれたかなあ?

最後に今年2度目の町田ダリア園へ。1度目は初夏だったので、種類も変わっている感じでした。もう何度も訪れているのに、初めて見るものもありました。

例えばこれ。白とオレンジの混ざりなんて珍しいでしょ?初めてです。

これを参考に、ブローチなんか作りたいなあ

そしてこれ、変わってるでしょ!真ん中の赤い部分だけが花びらです。花びらのように見える黄緑色のものはガクです!実は赤いダリアの花びらが咲き終わったので、傷んだ部分をつんだため、花びらを支えているガクが見えるのです。ダリアって大きな花ですから、このガクが花びら一枚一枚を支えて形作っていたのですね!初めて知った花の仕組みにびっくりしました。

秋は思いっきり欲張りになりますね。

長いブログになりました。最後までご覧いただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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スタンプワークの課題、ラズベリー製作過程です

日本刺繍と並行して学んでいる、スタンプワークの課題『ラズベリー』の制作過程です。

日本刺繍は絹糸を上手に扱えるようになりたい、と始めました。

では、スタンプワークは?

なんといっても立体にすることが前提の刺繍なので、アクセサリーなどを作る際の参考になれば、と思ったからです。

この刺繍は洋書を見て独学ですが経験がありました。

これがその時作ったバッグです。

日本でいうフランス刺繍のステッチが主として基本になっているので、独学でも形にすることができました。

またカットワークやオートクチュール刺繍の経験から、刺繍を立体にすることも経験済みです。

『何をいまさら?これ以上学ぶことなんてあるの?あなたは教えられるくらいじゃない!』と言ってくれた友人もいます。

でもね、やっぱり違うんです。

16、7年以上もクロッシェ(かぎ針)を多用するオートクチュール刺繍に馴染んだ私です。

刺繍の基本中の基本であるフランス刺繍の約束事が曖昧になっていたりします。

そして専門の先生に習う、という事はハッと気づかされることがたくさんあります。

なぜそうするのか、そうしなければならないのか、と考えながら刺繍する事はとっても興味深くて面白いです!

おまけに色々なジャンルの刺繍を学ぶと、一つのジャンルで疑問だったことが、他を学ぶ事で氷解したりします。

(((o(*゚▽゚*)o)))♡

 

ところで、このラズベリー、葉っぱはあとはカットするだけ、果実は綿を入れてガクを刺繍します。背景のように見える白地の水玉は花びらで、やはりカットして花芯や茎を刺します。

ラズベリーの花って、白いんですね!

この写真だとよくわかるのですが、果実はフレンチノット(フレンチナッツ)というステッチで刺し埋めています

一緒にレッスンしている方は刺繍初心者なので、刺し埋めるのがたいへ〜ん、と悲鳴を上げているのですが、こういった地道な作業はちっとも苦になりません。

だって、以前作ったこのバッグ、

のこの部分、引き伸ばしちゃったのでわかりにくいのですが、ゴールドの唐草模様の背景部分はすべてフレンチノットで刺し埋めてあるのです!

自分でもよくやったー!と嬉しかったです。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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