クリスマス仕様写真レッスン、その2

前回に引き続き、クリスマススタイルの写真レッスンの投稿です。

メインのレッスン内容は人物写真の撮り方だったのですが、室内で可愛く玉ボケ写真を撮る、というメニューが加えられ、とても楽しいものになりました。

まず、レンズに合わせて黒い紙を丸く切ります。その中心をハートや星型に切り抜きます。

これをレンズに乗せて撮影すると、光が加工され、可愛い星型やハート型の玉ボケ写真が撮れます。

星の光は少し遠いところに置いてあるクリスマスツリーの光です。赤い小人がまるで星にノコギリをかけているみたいですね!

こちらも星型。仕事を終えたトナカイが夜空を見上げて休んでいるようです。

こちらはハート形。小人さん、ハートにノコギリかけないで!

定番の丸い形ももちろん可愛いです。

撮り方のコツとしては、メインの被写体に寄ってピントを合わせる、後ろの方にキラキラしたところを持ってきてボケさせる、それだけのことです。そして望遠レンズだと玉(星やハートも)がより大きくなります。今回は室内なので、単焦点レンズを使っていますが、それでも十分綺麗に撮れました。

レッスンメンバー全員が、可愛い可愛いを連発してすっかり盛り上がり、全員少女に戻ってはしゃいでしまいました。

みなさんそれぞれ目的を持ってレッスンされているようですが、純粋に写真を楽しんでいらっしゃるようでした。

 

 

 

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クリスマス仕様、写真レッスン

クリスマスが近づいてきました。

例年、ツリーを出したり、様々なグッズで雰囲気を楽しみますが、今年は何と言ってもレッスンしている写真のクリスマスの世界に夢中です。

写真は作品を自分で美しく撮るためにレッスンに通い始めました。

以前はただピントを合わせてカメラにお任せでシャッターを押すだけでしたが、露出、ホワイトバランス、F値(レンズの絞りのこと)など、多少はわかってきました。

 

この2枚はホワイトバランスを電球モードにして撮ってみました。電球モードは青い光が強くなり、クールな雰囲気になります。

ヨーロッパではこのスタイルが流行っているそうです。もっともヨーロッパに暮らした人の話では、空気や空に満ちる光が日本では経験できないブルーに染まるそうです。そういったことも関係しているのかもしれませんね。

私たちの目にする世界は地域によってその色が違うようです。以前から色エンンピツや絵の具、刺繍糸の色が国によって随分違うなあと感じていました。

反対にこちらの3枚はホワイトバランスを曇りモードにし、露出を少しマイナス補正しています。温かな雰囲気の写真になりました。

と、こんな風にまだまだ多少ですが、違いを出せるようになってきました。

次回作から自分で素敵な写真を取れるよう、こちらも頑張っていきます。

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綾小路有則氏の個展とセーブル、創造の300年展

個展も終わり、少しずつ身の回りを片付け、リフレッシュしたい!と気持ちの良い初冬の週末、二つの美術展へ行ってきました。

フェイスブックで見かけた綾小路有則氏の個展と”フランス宮廷の磁器セーブル、創造の300年”展です。

まずは代官山のギャラリー、サロン・ドゥ・コロナで開催されている綾小路氏の個展へ。

この2点が展示作品の中で私が気になったものです。

こちらは”Pleiades Opal”

こちらは”エメラルドフォーゼ”

CGによる版画だそうです。なんとも魅力的ですね。人によっては”熱さや音を感じる”のだそう。確かにセンターの光を見つめているとそんな気がしてくる感じです。

綺麗だったなあと余韻に浸りながら、セーブル展の開催場所のサントリー美術館へ。

美術館のある東京ミッドタウンはすっかりクリスマスでした!これは小さなサンタクロースのお人形を集めてツリーにしてありました。こんなツリー、楽しいですよね。

そして、セーブル展へ。写真撮影は当然禁止ですが、一部許されている20世紀の作品エリアがあり、やっぱり撮ってしまいました。

ダンサーをモデルにした(画面後ろの青い蝶みたいなものがダンサーの映像です)美しい白磁のテーブルのセンターピースや優しい色合いの壺。

マリーアントワネットの時代からの、ゴールドの縁取りのあるデコラティブな美しい陳列された磁器をたくさん見たのですが、21世紀に暮らす私にはこの20世紀の優しい作品が正直しっくりくるな、と思いました。

セーブルは時代を代表するアーティストと常にコラボしてきたそうですが、こちらの草間彌生とのコラボ作品には思わず笑みがこぼれました。なんだか可愛いですよね。こんなアバンギャルドな作品もセーブルなのだと思うと、やはりブランドを継承していく力ってすごいなあと感じました。もちろん、草間彌生も素晴らしい芸術家ということですね。

そして特に惹かれたのがこれです!

私はカラフルな色使いのものにとても弱いようです。ストールを広げるこの女性像に目が釘付けになりました!可愛い

ころんとしたおにぎりのようなフォルムに美しい色!このままパーティバッグにしてみたい、と思いました。底は楕円まちで、マントの後ろをぐるっとファスナーにして、とアイディアが湧いてきます。これ、次回作のモチーフにしてみようかな。

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初めての写真屋外レッスン、テーマは『玉ボケ』

ホントに写真って楽しい !!
 
高くて深〜い群青の空の下、初めての屋外での写真レッスンを受けてきました✨
 
テーマは《玉ボケ》です。
 
メインの被写体を飾るように、キラキラした丸い光の玉が画面を覆っていたりする、あれです。
 
大きくて綺麗な玉ボケを撮るには望遠レンズが必要です。
 
私は望遠レンズを持っていないので、今回はちょっと控えめな小さい玉ボケしか撮れませんでした。
 
こちらがその写真です。小さな可愛い布の天使のお人形をメインのモデルにして撮影しました。
 天使を祝福するようにキラキラと葉っぱの間から小さな光が輝いています。特に2枚目は紅葉がステンドグラスのような効果をだしてくれました。
 
小さな玉ボケでも撮れた事が嬉しく、カメラという魔法を使って美しい瞬間を切り取った事に大満足でした。
 
でも、これがもっと大きな光だったら俄然雰囲気出てくるなあ…………。
やっぱり欲しいな✨望遠レンズ、買っちゃおう!
 
屋外レッスンといっても特別な場所ではなく、先生のお宅のすぐ側の公園でした。
 
それでもレンズを向け、仲間と集い合うとなんだか素敵な空間が出現しました。
 
みんなすっかり女の子に戻ってきゃあきゃあ笑いながら、「かわいい、かわいい」を連発して写真を撮っていました。
 
落ち葉をお掃除していたおじさまに「なにしてるの?へえ〜写真のレッスン!」なんて言われてしまいました😊💦
 
こちらは写真を撮っている私の影なのですが、実際より随分足が長く映るので、嬉しくて面白くてつい撮ってしまいました。(^^;;
 
地面に寝転がるような体勢で撮っている仲間もいて、通りかかった中学生に怪訝な顔をされてしまいました。夢中になると、他は気にならなくなるんですよね
 
そしてさらに初冬の澄み切った清々しい空気の中、目を奪われて思わずシャッターを切り続けました。
 
普段は見過ごしがちですが、
身近なところにも豊かな色彩や華やかな光があるんですね。
 
日常のストレスも吹っ飛ぶ1日になりました。

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無事初個展終わりました。皆様ありがとうございました。

ギリギリまで制作していたため、アップする余裕なく過ごしてしまいましたが、自由が丘での初めての個展が無事終わりました。たくさんの方にお越しいただき、感激もひとしおでした。ありがとうございました。

個展という究極の自己表現が叶って幸せをかみしめています。

フェイスブックでは、いらした方々が投稿してくださったので、すでに様子をご存知の方もいらっしゃると思います。

まず驚いたのは、こんなにもお花をいただけるのだ、ということでした。

まるでお花屋さんのカタログのようですが、まだまだ載せきれないものが沢山あり、素敵な香りに包まれた会場となりました。ギャラリーのオーナーさんに、『これだけの人に愛されてるって思うと嬉しいわね。』と言っていただき、涙ぐんでしまいました。

神戸や京都など関西から、身内同然のおつきあいをしている友達たちも来てくれました。ゴージャスな二段のオレンジのスタンド花は彼女たちのプレゼントです。右から二番目が私です。

 

会場風景をお見せします。

受付から見た会場全景です。

展示は4つのコーナーに分けました。これは一番奥の、私がダークシックとテーマづけたコーナーです。

こちらでは猫の王様のフィギュリンを置き、ちょっと重厚さを演出しました。金色の額縁の絵は、私の刺繍のスタートになったフランス刺繍のサンプラーです。

こちらは爽やかさがテーマのコーナー。ブローチも3点置きました。

ついでのご用事があったとはいえ、右に写っているのは遠く滋賀県からお越しいただいたお客様です。フェイスブック友達なのですが、お会いするのは初めてでありがたく、とっても嬉しかったです。左は私です。

こちらもフェイスブックでお友達になり、初めてお会いした皆さんです。言葉で言い表せないくらい、感動しました。

そしてこちらは生き物モチーフのコーナーです。猫、コアラ、うさぎ、蝶々、マティスのブルーヌードモチーフも!

このコアラのバッグは、イコンのバッグとともに開催1日前に完成したので、思い入れもひとしおです。ギャラリーオーナーさんのご提案で、私の人となりがわかる、ということで、テーマに合ったフィギュリンをそれぞれのテーブルに飾ってみました。

バッグの他に、デニムに刺繍したものや、編んだニットに刺繍したものなど、数点を装飾品として飾りました。他のコーナーの壁にもたびたび写り込んでいますね。

こちらはゴールドの鏡に合わせてゴールドのコーナーです。

やはり先ほどのコアラのバッグと同じで、開催一日前に完成したイコンのバッグ。

どのコーナーにも敷いてあるテーブルトップですが、これらも私の作品です。

初めての個展ということで要領がわからず、ギャラリーのオーナーさんや家族、お越しいただいた皆さまに、随分助けていただきました。

私の作品を見て、どんな感想を持たれるのだろう、と少し不安でした。

『まるで美術館みたい!』『写真と実物は全然違う!実物の方が数倍素敵!』そんなお声と共に、一番多かったご感想が、『感動しました。いいものを見せていただきました。明日から頑張れます。』だったのです💓

あるお年を召したご婦人は、作品をご覧になって涙され、『良いものを見せていただきました。これからは明るい色の服を着ようと思います。』と言ってくださったのです!本当にびっくりしました。作り手冥利に尽きました。

また、いろいろな方からアドバイスをいただき、そうかと気づくことが沢山ありました。そしてたくさんの励ましもいただきました。

個展が終わってからも、レンタル店でお借りしたトルソーボディを返しにいったり、片付けたり、お花を手入れしたり、日にちが接近していたお友達の展示会に行ったり、写真のレッスンを受けにいったりと息つく暇もないスケジュールです。これを言い訳に、みなさまへの御礼とご報告が遅くなりましたことをお詫びします。

それでも心を込めて、再度言わせていただきます。本当にありがとうございました。自分では、出産に匹敵する幸せだ〜!と思いました。

今回はお披露目の意味が強かったのですが、自らの作品への自信を深め、プロとしてやっていく決心を固めました。

次回は表参道か銀座で、そのためには今からいろいろ準備するぞ!と心に誓いました。

長いブログになりました。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)

 

 

 

 

 

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初めての個展が近づいてきました!案内状のご紹介です

10月も半ばとなり、いよいよ11月9日からの私の初めての自由が丘での個展が近づいてきました。

今は追い込みで、次は何をするのか咄嗟に思い出せないほど、忙しい毎日です。

義妹と一緒に案内状とフライヤー(A4サイズのチラシ)を作りました。

二人ともこう言ったことのデザイナーというわけでもなく、ただでさえ忙しい義妹はいつでもタイトなスケジュールで生活しています。

慣れない作業で戸惑うことばかり。ちゃんと二人でチェックしたはずが、誤植があったりと大騒ぎでしたがなんとか形になりました。

私のわがままなオーダーに付き合ってくれた義妹には本当に感謝しています。とても綺麗に仕上がったと思います。

こちらがフライヤーのおもて面です。秋冬を意識してダークシックな感じにしてみました。

そしてこちらが裏面。こちらは爽やかな感じに仕上げました。私の思いも記させていただいています。

こちらは招待状です。すでにご住所が分かっている方には送らせていただいています。もしご興味がおありでしたら、お問い合わせフォームからご住所をお知らせください。早速送らせていただきます。

開催場所は自由が丘の【STAGE悠】です。トップページのお知らせ欄にも載せていますが、住所は東京都目黒区自由が丘1-23-16です。

東急東横線·大井町線の自由が丘駅正面口から徒歩7分、駅から続く商店街を抜けた住宅街の入り口にある、可愛い真っ白なギャラリーです。(フライヤー裏面に地図がありますね。ここではお見せしていませんが、招待状の裏面にも記載されています。)

期間は11月9日から13日までの5日間、時間は午前11時から午後7時までです。

お越しいただければ本当に嬉しいです。お待ちしています。

最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

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ベビーコアラとオレンジ色の蝶々の刺繍、できました!

とうとうベビーコアラとオレンジ色の蝶々の刺繍が完成しました。

可愛い仕上がりになってとてもhappyです。ママコアラにしがみつくベビーコアラにオレンジ色の蝶々が遊ぼ、と誘いに来た、という設定で刺したのですが、楽しいものになりました。

背景のこっくりした黄色が秋らしいと思います。丁寧にビーズを刺し埋めたら、コアラが浮き出て、生き生きしています。

さらに糸の美しさやリボンの可憐さが再認識できて、自分が刺しているのにワクワクして、いつまでも見ていたくなりました。

こんな風に物語を設定して刺すのはとても楽しい経験でした。

元はと言えば、友達の友達が、『コアラが好き。コアラのバッグがあればいいのに。』と何気なく言った一言で刺してみようと思ったのです。

コアラ、確かにありそうでなかったな、そう思いました。

インスタやピンタレストを見ていると素晴らしいテクニックを駆使した美しい作品がたくさんあります。

私らしいもの、何処かで見たことがあるようなものではなく、見た人がすぐ私の作品とわかるもの、そういう作品を作りたいといつも考えています。

そして、物語があり飽きずに眺めていたくなるもの、作品自らが鑑賞者に語りかけてくるもの、これからもそれを目標に作品作りをしていきたいと思います。

さあ、11月9日からの自由が丘での個展に向けて、前回のイコンとともに革と組み合わせて形にします。

ぴったりの革を探しに明日から問屋街を回ります。しばらく刺繍はお休みです。いい革がありますように!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

3D刺繍アーティスト:Junco Ishihara (石原順子)

 

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制作過程その5オレンジ色の蝶々

制作過程その5、オレンジ色の蝶々が完成しました。

コアラの手の上に乗せる蝶々です。シルバーグレーのコアラには良いアクセントになると思います。

とても繊細な蝶々なのでわかりにくいのですが、オレンジ部分はレーヨン糸と絽刺し糸でグラデーションを出しています。絹糸を使いたかったのですが、持っているオレンジ色が思うようなイメージではありませんでした。

羽の黒い部分は極小の黒いスパングルと極小ビーズです。スパングルは良いのですが、ビーズの穴が1㎜もないので、針が通らず苦労しました。アリワーク用のかぎ針は30本近く持っていますが、一番細いものでも通るビーズと通らないビーズがあり、通るビーズをより分けながら刺すので、思いの外時間がかかりました。それでも、繊細な蝶々を表現できるのですから、苦になりません。

あとは布から切り抜いて、コアラの手の上にとじつけるだけです。

刺しながら、自分が刺繍講座に通って様々な先生方に教えていただいた時のことをふと思い出しました。糸の扱い方、状況によって針を変える方法などなどです。

中でも初めてフランス刺繍を教えてくださった、ヴォーグ校の開田美代子先生が、『刺しすぎは野暮よ、穴が開いちゃうくらいの方がいいの。』とおっしゃったことが忘れられません。刺繍に現れる清々しさや勢いをお伝えになりたかったのだと思います。

さあ、後はいよいよ背景を残すだけになりました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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制作過程その4コアラの刺繍、スキャパレリの足?

引き続きコアラの刺繍の制作過程その4です。

かなり刺し進み、背景とオレンジ色の蝶々を残すだけになりました。

ベビーコアラの手の部分が開いていますが、ここに別刺しした蝶々を乗せて縫い付けます。

背景はこっくりしたオールドイエローのカボーションカットのラインストーンとビーズをびっしり縫い付ける予定です。(画面左に置いてあります。)秋らしい色合いになると思います。

ちなみにラインストーンの豆知識をひとつ。鉛ガラス製の模造ダイヤモンドを指す言葉です。また広く模造宝石を言うようです。ドレスの装飾やアクセサリーに用いられています。ライン河畔のフランスのストラスブールでつくられたことからこの名がついたとのことです。

今回は様々な糸を使って刺繍しています。ベビーコアラの白い毛はレーヨン糸で、ママコアラの白い毛は絽刺し糸の錦糸で、ママコアラの足は絹糸で、ママコアラの体はナイロンのリボンで。(リボンを糸の一種とみました。以前のブログでシルクリボンと書きましたが、ナイロンでした)

写真ではちょっとわかりにくいのですが、それぞれが皆違う味わいで、改めて糸刺繍の奥深さを感じました。

華やかに光るレーヨン糸、豪華で上品、幽玄な絽刺しの錦糸、そして艶やかでやや控えめでありながら上品な光沢の絹糸。いつもレーヨン糸や絽刺し糸を使うことが多かったのですが、今回は絹糸の魅力を痛感しました。前に出てくる華やかさというよりも心の奥深いところにささやきかけてくるような感じです。たくさん京都のアートファイバーエンドーさんで仕入れたので、これからは多用しようと思います。ただ、一本一本が蜘蛛の糸のように細いので、取り扱いが意外に難しいです。日本刺繍はこの糸を何本か束ねてよって使うようですが。次回お店に行った時に、上手な扱い方法をお聞きしようと思いました。

糸の話が長くなりましたが、絹糸で刺繍したママコアラの足には実はちょっと思い入れがあります。

絹糸で刺繍した後、爪を抑えた色のゴールドビーズで刺しました。

このデザインはもちろんリアルに大人のコアラの足ですが、以前美術館で見たスキャパレリの手袋にはからずも似ています。

こちらがその画像です。黒のシルクの手袋にゴールドの爪がついています。写真を撮っても良いコーナーだったので、薄暗い中、懸命にシャッターを押しました。スキャパレリはシャネルと同時代に活躍した女性デザイナーです。シャネルとは対照的にゴージャスで装飾的なドレスを得意としていました。遊び心満載で、おしゃれでエレガントな手袋にノックアウトされ、いつかこんな作品を作りたいと思っていたのですが、まさかコアラの足で叶うとは!(笑)

明日はオレンジ色の蝶々にチャレンジです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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コアラの刺繍制作過程その3七宝模様など

制作過程その3

引き続き、コアラの刺繍の制作過程です。少しづつ、試行錯誤しながら進めています。

ベビーコアラの周りの白いチェーンステッチはママコアラのフサフサの白い毛並みをさすための土台になります。この上に別の白い糸でサテンステッチ、ロングアンドショートステッチをして、さらにその上に毛流れを表現するビーズを刺して、この部分の完成となります。

そしてグレーのビーズで刺した七宝模様!実はこれはママコアラの体になります。以前からこういった動物などの体を素敵な模様で装飾的に表現しようと思っていました。

今回取り上げた七宝模様はとても縁起が良いとされる模様です。日本独自のものかと思っていたのですが、中国や3500年前の古代エジプトでも用いられていたそうです。また同じ模様が、パッチワークの世界でも、cathédralewindow−カテドラルウインドウ−教会の窓という名であります。時代や人種を問わず人が美しいと感じる模様なのですね。母性を表現するにはぴったりの模様です。

七宝模様の中はリボン刺繍で刺している途中です。美しいシルクリボンで、嬉しくて半分ほど刺しました。そして、アーモンドの形のところに様子見でシルバーグレーのビーズを置いて見ました。でも考えたら、置いているビーズを縫い付ける時に刺繍針が引っかかってリボンを傷つけるかもしれないので、先にビーズを縫い付けてからリボン刺繍した方が良かったことに気づきました。

まずシルバーグレービーズを縫い付けることにします。今刺繍してしまったリボン刺繍部分は細心の注意で引っかけないようにしなくては!

小さな失敗はあるものです。それでも形が見えてきて、方向性が決まれば楽しくて仕方がありません。

コアラの手にとまるオレンジの蝶々は別に刺繍して後付けするので、まだ刺繍していません。

個展で是非みなさまにお見せしたいので、全開で頑張ります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

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